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Energy Labo. 〜エネルギーラボ

若くて美しいお母さんに連れられて、
タケル君はやってきた。
― ある問題が、急に出始めた、とのことだった。


タケル君は、2歳の男の子。
お母さん譲りの大きな黒目が美しい。
聡明さ と 意志の強さが、表情にのぞく。

見た目はごく普通の2歳児だが、
エネルギー場には、
後悔の強い とある過去世が浮かんでいた。



「この子はー・・・」

口を開きかけたものの、思い留まり
少しぼやかして伝える。

「その・・・何て言うか、
 こんな事言うと驚かれるかも知れませんが・・・」

「この子の魂に刻まれた、過去の人生を振り返ると、
 彼は、自分の意志で自分の人生に幕引きをすることが
 少なくなかったようなのです・・・」

お母さんは、感覚の鋭い方。
既に何かを感じ取っておられるのだろう、
特に動じる様子もなく、静かに頷いて聞いて下さった。




セッションをはじめる。

タケル君にヒーリングを提案するが、
魂は、まだ癒されたくない様子。
渾身の力で、私のアクセスをはね除ける。

仕方がないので、
一緒にぬいぐるみやボールで遊びながら
エネルギー場にそっと触れていくことにする。


強くてリアルな過去世の意識にアクセスしながら、
不要なエネルギーを除去し癒していく。

傍目には、“ ただ子どもとじゃれているだけ ” だが、
エネルギーの世界では、真剣勝負。
全力を尽くす。


タケル君の魂の、“ 意志の強さ ” も、なかなかのもの。
あっという間に60分が経過する。

「ふぅ。」 額の汗を拭う。
何とか、一区切りの領域までアプローチ出来た。




セッションの概容を、お母さんにお伝えする。


    一つ前の人生で、
    ご両親への当てつけから、自ら死を選ぼうとしたこと。

    しかし、まだ覚悟が出来ていないうちに早まって死んでしまい、
    その時の混乱が抜けきっていないこと。

    当時の意識の根源までアクセスしようとしたが、
    今日のところ、一定以上の部分には
    触れさせて貰えなかったこと。

    タケル君が、この人生でその記憶を手放せるに足る
    愛と信頼を得るには、もう少しの間、
    お母さんやご家族との交流の時間が必要そうであること。


お母さんは、深く頷きながらお聞きになり、
そっと打ち明けてくださった。
「自分も普段から、少なからずこの様なことを感じ取っていた」と。

お母さんは 少し前にヒーリングを知り、
すぐにヒーリング技術を修得された方だった。
元来感覚が良く、ヒーラーとしての優れた素質もお持ちだ。

思いの丈をひとしきり話されたお母さんは、
しっかりと情報を感じ取られ、
適切な理解を得ていると感じられた。

(あぁ、お母さんは孤独に負けずに、今日まで踏ん張ってこられた・・・。)
その苦労がしのばれる。


「こういう話をシェアできる方は、周囲にいらっしゃいますか?」

思い切って問いかけると、
案の定、お母さんは残念そうに首を横に振る。

「特に、私の母に理解が無くて、
 世間体を気にするので、困っているんです・・・」

「そうですか・・・」


子ども達の身に起きてくる変化に取り組むとき、
最も苦労されているのは、母親であることが多い。

何も知らない人たちなら いざ知らず、
身内の責めるような視線に追いつめられ
衰弱しきったお母様方を、少なからず見てきた。



「・・私で力になれることがあれば、また、ご連絡下さい。」

声を掛けると、お母さんは笑顔で頷いた。
腹の据わった 逞しい眼差しだった。


タケル君がこのお母さんを選んだのは、本当に素晴らしい選択だ。
彼女なら受け入れてくれることを、
彼はちゃんと知って生まれてきている。

そしてお母さんも、そんなタケル君の魂を受け入れ、
一緒にそのテーマに取り組んでいこうと決意されていた・・・。



「今日は、とにかく安心しました。見てもらえて。」

吹っ切れた表情で 軽やかな笑みを浮かべられるお母様。
ヒーリングを受け、随分と表情が変わったタケル君。

二人を見送りながら、
この交流が出来たことに、心から感謝をした。

子ども達の呼ぶ声がする。
もっともっと、力を付けていきたい・・・。

 




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