沢山の方のエネルギーを 見るともなく 見てゆく内に、
「肉体に出ている症状」 と 「エネルギー場の状態」の
相関関係に 気づき始めた。
エネルギーの状態を見て、
その人の状態を 感じ取られるようになってきた。
ある日、とても美しい女性が
ご主人に 付き添われて来院された。
美しく繊細な 硝子のような壊れやすさ。
掴めば散ってしまう、泡沫のよう。
その女性のエネルギーは、とてもとても透明だった。
生命力としてのエネルギーは 随分弱っていたが、
清らかにクリアに澄み渡っていた。
死の覚悟をされておられること、
全てを受け入れておられること、
もう、ごく間近に 旅立たれることが分かった。
「あと3・4日・・・」
数字が浮かぶ。
彼女とご主人の 間の空気は
まるで スローモーションの様に流れ、
二人が、残された時間を 愛おしんでいるのが分かった。
お二人が帰られた後、
思わずドクターに 話しかけた。
「彼女のように 繊細な透明度を持つ方は、初めて拝見しました。
もうかなり脆くなっておられますが、
素晴らしい時間を 過ごされてお出ででしたね。」
ドクターも 何かを感じ取られていたようで、
一瞬 ドキッ としながらも
すぐに冷静な面持ちを取り戻し、
どこか遠くを見つめるように 静かに静かに頷いていた。
3日後、彼女の訃報が届いた。
彼女は、最後の大切な時を堪能して 旅立って行った・・・。
|